【取材報告】かもがわカフェ from 京都

(2024年12月25日)

 

 

2025年1月より、京都「かもがわカフェ」のコーヒー豆を定番とし販売します。あわせてトラベラーズファクトリー京都スタッフが、かもがわカフェを取材。焙煎の工程も見せていただきましたので、ご紹介します。ぜひご覧ください~。

 

かもがわカフェは、京都・鴨川の近くの静かな住宅街にあるカフェです。カモのイラストの看板が掲げられた古い味のある建物の階段を2階に上がっていくと、どこか懐かしく、温かな雰囲気に包まれた空間が広がっています。棚にはたくさんの本や雑誌、CDにレコードが並び、天井が高く広々とした店内には、窓からの太陽の光が差し込んいます。

 

かもがわカフェのコーヒーは、すべて自家焙煎。店主の大ちゃんが、閉店後の店内で手回し焙煎機を使って焙煎しています。手回し焙煎機は、その名の通り手でハンドルを回すことで、シリンダーを回転させて焙煎します。つまり、アナログでかなり手間のかかる焙煎方法とも言えます。

 

「効率が追い求められるこの時代、手回し焙煎機はものすごくアナログだけど、職人技とか、人が作るおもしろさがあるんです。それに仕事している感が好きだし、ずっと向上することができるのがいいんですよ。ドMだし(笑)」と大ちゃんは手回し焙煎機にこだわる理由を語ってくれました。実際に手回しでの焙煎は、体力勝負。夏場は汗びっしょりになりながら、まさに身を削るように焙煎しています。

 

そんな大ちゃんが焙煎をはじめたのは、オープンして2年目のこと。当初はオオヤコーヒ焙煎所から豆を仕入れていましたが、オオヤミノル氏の影響で「自分もやってみよう」と手網の焙煎機で自分が飲む分だけ焙煎していました。その後、「ハウスブレンド」の名の通り、お家のような、店の顔になるコーヒーをつくろうと考えるようになり、自分で焙煎したコーヒーを提供するようになりました。

 

大ちゃんの目指すのは、毎日何杯のんでも飽きがこなくて、さらりと飲めるような日常に寄り添うコーヒー。老若男女幅広く、ミルクを入れてもブラックでもそれぞれが自分の好みの飲み方でおいしく飲める間口の広いコーヒー。そんな味を目指しながら(でも同時にお客様には「いつもの味だ」と思ってもらえるように)、18年間マイナーチェンジを繰り返し、昨日よりおいしいコーヒーを追求しています。

 

それでは、大ちゃんが実際に焙煎をするところを見せていただきましたので、ご紹介します。

 

①生豆投入

まずは、生豆を焙煎機のシリンダーに投入します。この段階では豆はまだ緑がかった色をしています。一回で焙煎できる1キロになります。

 

〇焙煎機を回す

ハンドルを回して、焙煎していきます。焙煎時間は20分前後。焙煎では、火・煙・音が重要とのこと。その3つの要素を見極めながらダンパー(空気調整弁)を開けたり、閉めたりして、煙の量やシリンダー内の温度や煙の量を調整します。

 

〇焙煎終了

音(豆が焼けてはぜるパチパチ音)が聴こえてくると、タイミングを計り要所要所で豆の色を確認。焙煎終了のタイミングを見極める。

 

〇豆を冷ます

焙煎が終わると、焙煎機から豆を取り出しザーッとボウルに移します。そのときには周囲は煙にあふれ、豆の薄皮が飛び散ります。ボウルに扇風機の風を当てて冷まします。すぐに冷まさないと焙煎がすすんでしまうため、何度かボウルに移し替えて冷ましていきます。

 

〇ハンドチェック

最後に冷ました豆をトレーに広げ、手作業で穴の空いた豆や色の濃すぎる豆を取り除いていきます。手間がかかるのでやらない人も多い作業ですが、やったほうが味がキレイになるそうです。

 

かもがわカフェ かもがわハウスブレンド 100g 750円(税込) 

店主の大ちゃんがその名の通り、お家のような、お店の顔になるコーヒーをつくろうと思って作ったブレンドです。深煎りながら、毎日何杯飲んでも飽きのこないさらりと飲めるコーヒーです。ご覧の通り、大ちゃんが手回し焙煎機を使って、精魂込めて焙煎しています。ぜひ、お試しください。

※トラベラーズファクトリー中目黒、エアポート、ステーション、京都で2025年1月より販売します。

 

かもがわカフェとトラベラーズとの出会いは、13年前のこと。京都の恵文社一条寺店でアアルトコーヒーの庄野さんと一緒にイベントを開催した際、庄野さんの誘いで打ち上げの会場としてかもがわカフェを訪れました。このときは、カフェなのにコーヒーではなくお酒を飲んだのですが、大ちゃんの気さくで明るい人柄に惹かれ、その後、京都に行く度に立ち寄るお店のひとつになりました。

 

鴨川のほとりの静かな住宅街を歩くと、古くて味のある建物に看板を発見。階段を2階に上っていくと、かもがわカフェです。

 

天井が高く広々とした店内には、たくさんの本や雑誌、CDにレコードが並び、窓からの太陽の光が差し込んいます。どこか懐かしく温かな雰囲気に包まれた空間です。

 

例えば、旅の途中、かもがわカフェでおいしいコーヒーをゆっくり味わう時間があるだけで、京都がより身近になり、旅がぐっと充実したような気分になります。周辺には、独立系書店の誠光社をはじめ、魅力的な個人店に銭湯もあります。京都旅のコースにこのエリアを組み込んでみるのもおすすめです。

 

 

かもがわカフェ

京都市上京区西三本木通荒神口下る上生洲町229-1

 

月・火・金:12:00-21:00(L.O 20:00)

水:12:00-18:00(L.O 17:00)

土日:12:00-23:00(Food L.O 21:00・Drink L.O 22:00)

毎週木と第4水定休(変更の場合もあり)

 

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