『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』展【4月15日より】
- 中目黒 -
(2017年4月14日)
写真界の巨匠ロバート・フランクが、1955年から56年にかけてアメリカ中を旅して撮影した写真をもとに、1958年に出版された写真集「The Americans」。
ジャック・ケルアックが序文を書くこの写真集は、表層で栄光と繁栄に沸く大国の真の表情を捉え、”その後のアメリカの在り方、見方に圧倒的な影響を与えた一冊”と称されています。
トラベラーズファクトリー中目黒に足を運んでいただいたことのある方なら、2階のライブラリーに置かれているこの写真集を手に取った方もいらっしゃるかもしれません。
そんなロバート・フランクのドキュメンタリー映画『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』が公開されます。1947年に単身スイスからニューヨークに渡り、「The Americans」の成功から、ジム・ジャームッシュ監督らからも尊敬を集めているインディペンデント映画監督としての活動、さらに弁護士に「The Americans」の著作権を奪われたり、最愛の子供たちの死など過酷な運命に翻弄されながらも、偉大なるアメリカの異邦人として作品を作り続けている姿を描いています。
ロバート・フランクは、ローリング・ストーンズの名盤『メイン・ストリートのならず者』のジャケットの撮影を担当し、さらにリリース後のツアーの模様を記録しながらも、その内容の激しさから上映禁止となった映画「コックサッカー・ブルース」を監督として撮影しています。『Don't Blink〜』では、ローリング・ストーンズをはじめ、ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグやウィリアム・バロウズなども登場。さらに、彼を敬愛するボブ・ディラン、パティ・スミス、トム・ウェイツ、ヨ・ラ・テンゴなど豪華アーティストが楽曲を提供。まさにタイトル通り、瞬きする間がないほど、刺激的なシーンが続きます。
90歳を過ぎた今もなお現役で活動を続けるアーティストの生き様を、ぜひこの機会に映画館で見て欲しいと思います。4月29日(土・祝)より、Bunkamuraル・シネマほか、全国順次公開です。
このたび、映画の公開を記念し、トラベラーズファクトリー中目黒では、4月15日より、『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』展を開催します。映画シーンの写真や『メイン・ストリートのならず者』のジャケットをReclaimed Worksさんのアメリカ西海岸の古材で作られたフレームとともに展示。また、LETTERS 8さんがアメリカのダイナーなどで見かける看板文字でディスプレイ。トラベラーズファクトーにロバート・フランクの世界が広がります。映画を見る前、そして見た後にぜひ、足を運んでみてください。
『Don't Blink Robert Frank』展 at TRAVELER'S FACTORY
期間:2017年4月15日(土)~ 5月中旬
会場:トラベラーズファクトリー 中目黒
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12:00-20:00
Photo of Robert Frank by Lisa Rinzler, copyright Assemblage Films LLC
『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』
監督:ローラ・イスラエル
撮影:リサ・リンズラー、エド・ラックマン
編集:アレックス・ビンガム
音楽プロデューサー:ハル・ウィルナー
参加アーティスト:ヴェルベット・アンダーグラウンド、ローリング・ストーンズ、トム・ウェイツ、パティ・スミス、ヨ・ラ・テンゴ、ミィコンズ、ニュー・オーダー、チャーリー・ミンガス、ボブ・ディラン、ザ・キルズ、ナタリー・マクマスター、ジョセフ・アーサー、ジョニー・サンダース、ザ・ホワイト・ストライプス、
配給:テレビマンユニオン/宣伝:プレイタイム
2015年/アメリカ・フランス/上映時間:82分
4月29日(土・祝)より、Bunkamuraル・シネマほか、全国順次公開
http://robertfrank-movie.jp/introduction.html
展示協力
LETTERS 8
アメリカを中心に世界各地から仕入れたネオンサインや看板文字でロバート・フランクの世界を表現してくれるのは、目黒区駒場のビルの一室にショップを構える日本初の’’文字’’の専門店LETTERS 8。
Reclaimed Works
2階の展示に使用するLPサイズのフレームは、”Reclaimation(再生)”をテーマに掲げ、アメリカ西海岸の古材を使って空間を演出するアイデアを発信するリクレイムドワークス。オンラインストアには、古材を使った魅力的なインテリア雑貨や家具が並びます。オーダー家具製作から店舗・住宅の空間作りまで、大小に関わらずサポート。