Khao Soi Cafeにお越しいただきありがとうございました


4月の中旬、タイではソンクランと呼ばれる水掛け祭りが行われます。祭りが近付くと水鉄砲が屋台などで売りに出され、当日は水に濡れることを覚悟しないと、街を歩けないほど盛り上がるそうです。

タイでは、ソンクランとあわせてちょうど日本の夏休みのように学校や会社は休みとなります。


タイの工房のオーナーが来年のソンクランの休みに家族旅行で日本へ行く計画があると話してくれたのは、ちょうど1年前の出張の時。その旅行にあわせてトラベラーズファクトリーで、何かイベントができたらいいね、と話をしていた時は、どこか現実感を伴わない夢のような話に感じていたのを思い出します。


先週土曜日に開催されたカオソーイカフェの開催にあわせて、彼らは何度もカオソーイを作って練習し、直前にはイベントさながら一度にたくさんのカオソーイを作り、工房のスタッフに振る舞ったそうです。


彼らは、イベントの前日の朝着の便で成田に着くと、ホテルにも立ち寄らずにまっすぐトラベラーズファクトリーに来て下ごしらえを始めてくれました。まずは丸ごと用意した3羽の鳥を捌いて、鶏ガラのスープ作りからスタート。

煮込んでいる間に、タイのデザート、ブローイに使う白玉作り。ハーブティーやサツマイモなどを混ぜて色を付けた白玉を丸める作業はぼくらも一緒に行いました。


当日も朝早くから準備をスタート。チェンマイから持ってきたカオソーイペーストにココナッツミルクを入れたスープに、鶏ガラのスープを混ぜ合わせると、ファクトリーの2階はカオソーイの美味しそうな匂いに包まれました。


撮影用に作ってくれた一杯のカオソーイを口にした時は、あのチェンマイで食べた味が蘇り、思わず美味しいという意味のタイ語、アローイと大きな声で叫んでしまいました。

辛めのカオソーイの後に食べるココナッツミルクのデザート、ブローイとハーブティーとの組み合わせもすばらしくて、全部口にすると幸せな気分に包まれました。


練習の甲斐もあって、イベントではオーダーが集中する時間も手際良く美味しいカオソーイを作ってくれました。

食べてくれた方々が一様に喜んでくれて、たくさんの人達がチェンマイから来た厨房のスタッフたちに美味しかったという感想を伝えてくれたのがとても嬉しかったなあ。


イベント終了後にファクトリーの2階で打ち上げをしようと言うと、スーパーマーケットで食材を買い足し、トムヤムスープや唐揚げなどを手際良く作ってくれて、本来ならぼくらがするべきもてなしの料理を用意してくました。


このイベントのために日本旅行の貴重な2日間を費やし、さらに時間と手間をかけて準備して、当日も最高のカオソーイを振る舞ってくれた彼らの日本の人達に美味しいカオソーイを食べてもらいたいという想い、そしてこのイベントをとても楽しんでくれたことを知って、ぼくらはチェンマイがますます好きになり、さらにこんな素敵な人たちが作ってくれているからこそトラベラーズノートには、他にはない味わいと不思議な力があることを実感しました。


イベントに足を運んでくれて、カオソーイを食べてくれた方々、そして、みんなのために最高のカオソーイを作ってくれたチームチェンマイのみんなありがとうございました!


工房でブルーエディションを作るところや、チェンマイの風景を工房のオーナーが撮影してくれた写真をしばらく展示していますので、ぜひご覧ください。